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2010年10月13日 (水)

true tears 登場人物達の涙について(ネタバレありです)

 むぎや祭が終わってtrue tearsをもう一度見てみたいと思い、全13話+ドラマCDを改めて通して視聴して見てみました。ドラマCDは聞くだけですが。
やっぱり、本当にすごいと思います。このアニメはすごい。

 登場人物達の気持ちが丁寧に描かれていて、それ故に勘違いしたり、意地を張ってみたり、時には喧嘩になってしまったりするんですね。そんな登場人物達が 触れ合って、交錯して、それぞれの「真実の涙」を流す。だからこそ、その涙とても美しく感じるだと思うんです。まさに「true tears」のタイトルにふさわしい。

 その中で、 私が一番素敵だなと思う登場人物達の涙をまとめてみました。

・愛子の涙。
 7話の最後で、眞一郎に言った言葉「お願い私のことも見てよ。お願いだよ。眞一郎」の後に流します。眞一郎が自分を恋愛の対象として見ていないのは分かっていたのに、別の子と付き合うことを聞かされて、全てのたがが外されてしまったのでしょう。切ない涙です。

・三代吉の涙

 ドラマCD雪解けの時で、彼は愛子と眞一郎とともに以前に愛子に告白した神社に行きます。そして愛子から付き合ってくれと言われます。前は三代 吉から告白しましたから、今回は逆なんですね。これで三代吉は愛子の自分への本当の思いを聞くことができました。それで三代吉は、思わず泣いてしまったの でしょう。彼の思いが報われた涙です。

・比呂美の涙
 彼女は登場人物の中で、ダントツで涙を流しているんですが、一番はやはり10話の涙でしょう。彼女は眞一郎を諦めて一人暮らしをすることを決意 します。ところが、眞一郎は引越しのトラックを自転車で追いかけてきます。それに気づき、彼女はトラックを止めて、彼の元へ走りだします。その時に流す 涙。諦めていた人が自分を追いかけてきてくれた。まさに、彼女にとって最高に幸せな涙だったでしょう。
 ちなみに2番目は13話で眞一郎に告白されたときの涙です。

・純の涙
 12話で流します。これは妹(乃絵)を好きになってしまった彼のどうにもならない気持ち。そして、その辛い気持を真摯に妹に伝えた時の涙です。決して報われない思い、そんな彼の純粋な気持ちが伝わってきた涙でした。

・眞一郎の涙(13話の乃絵との別れで流します。)
 PV2.0の最初に「“天使”との出会い、それがすべての始まりだった」という"文"が出てきます。
もし、blu-ray BOXをお持ちでしたら、3巻の特典にあるので是非見てみてください。
 彼が1話で出会った少女、石動乃絵は彼にとって"天使"だったのでしょう。彼は乃絵に振り回されますが、彼女との触れ合いを通して、成長してい きます。麦端踊りの花形を立派に務め、彼の夢だった絵本が描ける様になります。それができたのは乃絵が傍にいたからでした。まさしく"天使"だったので す。
 しかし、彼にはずっと好きな人(比呂美)がいました。いろいろ行き違いがあったものの彼は比呂美が好きだということを再確認します。しかし、乃 絵にも恋愛感情とは別の"よく分からないけど気になる感情"を持っていたのでした。そのため、彼は比呂美と乃絵の間で揺れ動きます。しかし、時は待ってく れません。いずれは結論を出さなければなりません。
 彼は最後に、乃絵への感情をこう表現しました。
 「俺は、俺は、比呂美が好きだ。でもお前を見ていると心が震える」
彼にとって乃絵は「心が震える」存在に成っていたのです。恋愛とは別次元のものでもとっても深い関係です。でも、あまりに深くなってしまったその関係を持ったまま比呂美と付き合うことはできません。乃絵とのその関係を裁ち切らなければなりません。
 だからこそ、乃絵との別れのシーンで、涙ながらに地面に突っ伏し、乃絵の歌の「アブラムシの歌」を歌ったんだと思います。歌詞の一部を「眞一郎 の心の底に湯浅比呂美」に変えて。この時、彼には自分の半身を失ったような衝撃が走っていたのではないかと私はそう思いました。まさに壮絶な涙です。で も、比呂美を選ぶということはそういうことだったのだと思います。

・乃絵の涙(13話のエンディング)
 乃絵の涙。この涙を見た時の私の思いは、
「何って強いんでしょう、この子は」それ以外には言葉に出来なかった。
 彼女は1話で涙を人にあげてしまったため、泣けない子として登場します。どうして泣けなくなったかは4話で明かされます。
 そのとき語られるのは、彼女のおばあちゃんが死ぬときに、泣き虫だった彼女の涙をもらってあげたこと。おばあちゃんの話では、「とっても大切な 人の涙だけもらってあげることができるんだ」そうなのです。その結果、彼女は泣けなくなりました。でも、いつしか泣きたいと思うようになります。そこで、 誰から涙をもらうことにします。
台詞を書き出すと、
乃絵「そのためには誰かから涙をもらわなきゃ。でも」
眞一郎「誰でもってわけじゃない」 
乃絵「そう。私が大切だと思える選ばれし者の涙じゃなくちゃ。気高く、いつも上を見上げて、おばあちゃんのいる天空に近い涙じゃなくちゃ」

となっています。そう、この時、彼女は他人から涙を貰おうとしていました。それも、彼女が大切だと思える選ばれし者の涙を。そして、そのかつての候補が雷轟丸であり、今の候補が眞一郎でした。
 その後、彼女は眞一郎を好きになっていき、彼に告白され付き合うようになります。(この時の眞一郎はある誤解があって、比呂美とは付き合えない状況でした)。ところが、眞一郎が比呂美のことが好きだということが分かると、彼女は自ら身を引いていきます。
 9話ではっきりと彼女は眞一郎に言います。
「眞一郎、あなたは飛べるの。自分でわかってないだけ」
「でも」
「そうね」
「あなたの飛ぶ所はここじゃない」

 私はこの時の乃絵の気持ちが切なくて、苦しくなりました。自分に振り向いて欲しいとは決して言わず、身を引く決意をする。自分だったらこんな毅然とした態度はとれません。本当に強いです。
 そして、10話の最後から11話に冒頭に駆けて、彼女に転機が訪れます。飛べない鶏のじべたを連れ出し、突堤から飛ばそうとします。しかし、その過程で彼女はじべたは飛べないのでは無く、飛ばないことを選んでいたことに気付きます。それを見て
「やっぱり自分で決めないと泣けないのね」
ということを悟ります。他人から涙を貰うのではなく、自分から涙を流す。そのことを決意した瞬間でした。
 13話で眞一郎との本当の別れがやってきます。彼女は最初、眞一郎が書いた絵本を見ることを拒否します。しかし、彼がじべたが飛ばないことを選んだ海に捨てに行くことを聞くと、追いかけることにします。そこで、彼女は絵本を読んだ後、眞一郎から彼の本当の気持ちを聞きます。そして、眞一郎から自 分が飛べるってことを信じていると言う言葉をもらいます。彼女はそれを台詞で
「眞一郎が私が飛べるって信じてくれる。それが私の翼
私の翼と表現します。その後、号泣する眞一郎に見送られながら、一人で病院へと帰っていくのです。大切な人から翼を貰った乃絵。しかし、それは最後の贈り物でした。あまりにも切ない話です。
 ドラマCD「いつか飛ぶ空」で、彼女は純に東京へ行かないでと言います。それは真心の想像力では言ってはいけない言葉。でした。しかし、純は「ありがとう」と笑顔で答えてくれました。そのことから、
乃絵は以下のことに気づきます。ドラマCDの台詞です。
「そう、私、わかってた。眞一郎に翼を貰ったあの日からとっくに気づいていた。真心の想像力を越えなくっちゃいけないってこと。傷つけなきゃ、傷 かなきゃ飛べないってこと」「私は近いうちに飛ぶ。その空は眞一郎の空じゃない。変えようのない事実はちょっとだけ今も、胸にチクンってするけど、だけ ど、その空も、きっと今日のように、青くて高くて気持ちのいい風が吹いている。傷ついても飛んでみたいって思う」
 傷ついても飛んで見ることを決意するのです。
 春がやってきます。13話のエンディング。鶏屋の前で、彼女はかつて眞一郎が石で書いてくれた「のえがすきだ」の文字を見ます。当然崩れていま した。その時、風が吹いている中、彼女は上を向きます。そうするとしばらくして天空に光る涙が舞います彼女が涙を流せた瞬間でした。きっと、眞一郎との 思い出の場所で彼を超えて、傷つくのを恐れず、飛び立つことができたのでしょう。だからこそ、彼女は上を向いて泣いているのでしょう。眞一郎が書 いてくれた石の文字のがある下を向いて泣かなかった。
 私は「本当に乃絵はすごい!」と感じてしまった瞬間でした。
 ここで、4話での乃絵の台詞が思い出されます。
「そう。私が大切だと思える選ばれし者の涙じゃなくちゃ。気高く、いつも上を見上げて、おばあちゃんのいる天空に近い涙じゃなくちゃ」
 彼女が雷轟丸や眞一郎から貰いたかった本当の涙。選ばれし者の涙。それを乃絵は自分の力で流すことができたんです。

 涙の感想はこれで終了です。
 不満点を述べるとすると、三代吉の涙がドラマCDにしか出てこないことでしょうか。しかも、Blu-rayの特典映像にも収録されませんでした。この物語は眞一郎に3人のヒロインの関係にスポットが当たります。三代吉の涙は眞一郎に直接関係してきません。だから、省かれてしまったのでしょうが、欲をいえば映像で見たかった。せめて特典映像にはいれて欲しかったです。

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コメント

こんばんは、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」の管理人のピッコロでございます。いつもお世話になっております。記事とは関係のないコメントで大変失礼いたします。


まず最初に、お忙しい中当ブログのアニメ評価企画に参加して頂きありがとうございました。アニメ評価企画9の最終結果は、現在当ブログにて掲載中ですのでよろしければご覧になって下さいませ。

評価企画9の最終集計結果↓
http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51622440.html

さて、今回も「今期終了アニメ(9月終了アニメ)を評価してみないかい?10」と題しまして、評価企画を立ち上げましたので、参加のお誘いに参りました。また、この企画に賛同して頂けるのであれば、参加して頂けると嬉しいです。

なお、投票方法等についての詳しい事は以下の記事に書いておりますのでご覧ください↓

http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51622970.html


今後も色々とお世話になると思いますが、どうか末永いお付き合いのほどよろしくお願いいたします。宣伝大変失礼いたしました。

最終話のしんいちろうの涙はのえの涙をもらってあげたと考えることもできると思います

大切な人の涙はもらってあげることができる
あのとき泣けなかったのえの分まで泣いたのかもしれません

truetears、ホントに良かったですよね
スマホの小さい画面ですが引き込まれました・・・

文章素晴らしいです。
なにか熱いものがこみあげてきました。

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